アーカイブ | 1月 2018

  • メインテートの副作用に注意!

    メインテートは心拍数を減らし、心臓を休ませるお薬です。 交感神経の興奮を心臓に伝えるβ1受容体に作用するβ遮断薬で、心臓の過剰な働きをゆるやかにして心臓の拍動をおさえて血圧を下げます。 本態性高血圧症(軽症〜中等症)、狭心症、心室性期外収縮、虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全、および持続性または永続性の頻脈性心房細動の治療に用いられる薬剤です。 ただし心不全に対しては病状によって使えないこともありますので必ず専門医の慎重な判断が必要となります。 メインテートはβ遮断薬の一つですが、以下のような特徴があります。 1.β1選択性 心臓にだけ選択的に作用するため喘息を誘発する可能性は低いとされています。 2.ISA- 内因性の交感神経刺激作用がなく、心臓への負担が軽くなります。 逆に心拍数を減らす作用も強いため注意が必要です。 3.水溶性 吸収、代謝が遅くほとんどは腎臓から排泄されます。 脳内には入りにくいので気分不良、変調など中枢性の副作用は少なくなります。 4.半減期 半減期が長いため効果の持続性があります。 このため通常の服用回数は1日1回です。 副作用には重大なものとして心不全、完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群があげられます。 特に慢性心不全の方では心不全の発生率が7%とかなり高くなっています。 本態性高血圧症、狭心症、不整脈の方では0.1%未満と心不全の発生率は低いのですが注意は必要です。 動悸や息切れ、疲れやすい、急な体重増加、不整脈、心拍数の低下(1分間50回以下)、めまい、失神などが現れたら早急に主治医に相談してください。 もちろん専門医による経過観察、定期的な心機能検査は必須となります。 他に重大なものとして、喘息発作の誘発があります。 慢性心不全の方においては5%以上に呼吸困難が出現するとされています。 咳き込みや息苦しさ、呼吸音の異常が現れた場合にも早急に受診してください。 軽い副作用として、心拍数を減らす作用による徐脈や低血圧、むくみなどの循環器症状、頭痛やめまい、ふらつきなどの中枢性症状、ASTやALTなどの上昇を示す肝機能症状、不眠や逆に傾眠といった精神症状などがあげられます。 飲み始めには軽いながらも体のだるさやめまいを感じる人も多いようです。 他に注意することとして、他の薬との相互作用があります。 降圧剤やジギタリス製剤、抗不整脈薬、などを併用すると徐脈が起こりやすいと言われています。 糖尿病がある方では血糖降下剤の作用を強め、低血糖が起こることがありますので注意が必要です。 鎮痛剤との併用ではメインテートの降圧作用が低下することもあります。